子供のように遊んだ北横岳〜縞枯山

caramelmaffin2012-03-13
ピラタス蓼科ロープウエイ山頂駅→50分・北横岳ヒュッテ→
20分・北横岳 写真撮影10分→25分・北横岳ヒュッテ 昼食45分→
50分・縞枯山荘→45分・縞枯山→55分・ピラタス蓼科ロープウエイ山頂駅→
50分・ピラタス蓼科山麓駅



6時間/19,722歩


昨日、北横岳と縞枯山に行ってきました。
先月のスノーシューがとても楽しかったのと、
でもやっぱり、もう少し達成感がほしい、と思ったので
前から「ふわふわの雪山に行こうね。」
と言っていたアライさんを誘って。
始めは入笠山にしよう、と決めたのですが
あるサイトを見て北横岳に行きたい!と思って
変更をおねがいしました。
入笠山の予定より30分早く出発することにして
朝、ピックアップに行きました。
天気が良い朝でした。
でも予報で言っていた北陸の大雪がちょっと心配でした。





行きの車の中で、八ヶ岳にかかった雲と、
一方で雲がかかっていない入笠山を見て
ちょっと心が揺れましたが、入笠山の地図を持ってきていないことが
けっこう大きく、「どうする?」と二人でさんざん悩んでいるうちに
入笠山に行く諏訪南I.C.を通り過ぎてしまい、
雲がそのうち取れることを祈って、やっぱり予定通り
北横岳にしよう、晴れていなくてもそれなりに楽しいよね!
と言いながらピラタス蓼科に向かいました。



駐車場は、平日だったので車がとても少なかったです。
準備をして、アライさんはスノーシュー使わないので、
私だけスノーシューを借りにレンタルショップを探しに行きました。
奥の奥にありました。(リフト乗り場の前)
貸してくれたのは、アトラスの平地用、多分女性用ではないやつ
だと思います。ストックがついて1日2,000円です。
ストックは自分のを使いました。ショップの営業時間は4時までです。





9時40分のロープウエイに乗って坪庭へ。
トイレへ行ったり、スノーシューをはいて、
北横岳へ向けて出発したのは10時です。
坪庭は綺麗でしたが、雪がふっていて、風も強かったです。






樹林帯に入ると風はおさまりました。






平地用のスノーシューで傾斜を歩くのが、
どれだけ大変か、段々分かってきました。
爪先立ちのようにして歩くとわりと歩きやすいのですが
ふくらはぎにズッシリきます。
休みながらでないと、とても歩けません。
スノーシューを買うなら、ヒールリフターのある
タイプにしようと思いました。





アライさんに、「ゆっくり行っても、休みながら行ってもいいですよ。」
となぐさめてもらって、それでも耐えられなくなって、
スノーシューを外しました。アライさんが持ってくれました。
「帰りはここを滑りましょうね。」という一言に励まされ、
がんばって登りました。
建物が見えてきました。北横岳ヒュッテです。10時50分。



小屋の人が、週末の営業を終わって、山を下りるところでした。
私たちふたりに、「みなさんは、往復ですか?」と聞かれました。
小屋は、トイレまでもが味のある雰囲気でした。




スノーシューを再びつけて、
よいしょよいしょと登り始めました。
11時10分、北横岳南峰到着。
樹林帯が終わり、すごい風でしたが、
ときどき晴れて、青空が見えたのが素晴らしかった。
横から吹き付ける雪が、木の枝などについて出来る
通称「エビフライ」です。道標などにもできています。



ほんとうに厳しい自然です。
カヨワイ私たちは風に吹き飛ばされそうになりました。




10分くらい写真を撮ったり、景色を眺めたり
晴れるのを待って、下りることにしました。
アライさんは威勢よく雪の道を駆け下りて行きました。
そしてレジ袋を貸してくれて、それをオシリに敷いて
滑って行きました。全身雪まみれになりました。
サーモスの保温瓶がポケットから飛び出してしまいましたが、
ザックカバーをしておいたので、落ちないでカバーの中に
無事にありました。




11時45分、北横岳ヒュッテの前のベンチでお昼にしました。
2〜3組のグループが座って食事をしていました。
私は、前回のカップラーメンからバージョンアップして、
ワンタンと、ゆでておいたうどんを持って行って
スープをわかして温めました。前々日に漬けた
大根と人参の浅漬けは凍っていました。
アライさんはコーヒーを淹れてくれました。



12時半に縞枯山へ向かって出発しました。
北横岳ヒュッテ〜縞枯山荘〜縞枯山山頂〜ロープウエイ山頂駅
の間、誰にも会いませんでした。ずっと私たち二人だけ。
みんなどこへ行ったのでしょうか・・・・・
途中、狭い急坂があって、滑ったら木の枝につっこんで
木の枝にスノーシューがひっかかって
身動きがとれなくなってしまいました。
アライさんがなんとかして、とってくれました。
13時20分縞枯山荘に到着。山荘の前は広い雪原でした。




そしてまたまた、すごい急坂が。

これで急な感じが分かるでしょうか?

帰りはさぞかしお尻すべりが楽しいだろうなあ・・・・
と、ただそれだけを楽しみに、ひたすら登りました。
ゆっくり、ゆっくり・・・。
でも最後の何メートルかは、ふくらはぎが限界にきてしまい、
ひざと手をついて這って登りました。
そうやって苦しくて苦しくて山頂についたときの達成感は、
今まで味わった中で最高でした。14時5分。





立ち枯れの木が良い感じです。夏にもまた来たい。





またレジ袋を敷いて、滑って降りました。
雪があまりにもサラサラで、
すぐに溜まって止まってしまうので、
時々立ち上がって雪を払いながら、また滑りました。
滑り終わると、踏み跡をはずれた誰も歩いていない所を
ズンズン歩いてみました。
まるで子供の頃に返ったような気持ちでした。





3時にピラタス蓼科山頂駅へ来ました。
歩いて下山の場合、地図には1時間半と書いてあり、
先月のツアーでは2時間かかりましたが、
アライさんは「1時間」と言っていたので
このペースで行けば1時間なんだな、と思いました。
でもちょっと気が焦ります。
1度歩いた道だと言う事もあって、早歩きになってしまいました。



奥が、今日最初に登った北横岳。



蓼科山。去年の6月に登りました。





ロープウエイ山麓駅に着いたのは3時50分でした。
ちょうどよい時間に、返却することが出来ました。



帰りは、翌日が休みの私が運転することになっていました。
いつもの、私が行き・アライさんが帰りの逆です。
小腹がすいたので、チョコクロワッサンを食べて出発しました。
駐車場を出てすぐに、ふと上を見ると

シカの群れです。全然逃げません。
3分くらい写真を撮っていました。

これは高い場所ですが、写真を気が済むまで撮って
そろそろ車を出すと、まだまだいました。
あちこちで木の皮をもぐもぐ食べていたり。
車のすぐ横、ガードレールを隔てたところにいた仔ジカを
アライさんが接写しました↓↓↓




そしてナビだか道路わきの看板で見た、カッパ温泉へ
行って見ましたが、アライさんが、
「昔通りかかった『縄文の湯』っていう温泉が気になる」
と言うので私も気になって、そこを探して行って見ましたが
なんと月曜日は休館日でした。
それで、もういちどカッパ温泉へ行きました。400円でした。




そのあと、モンベルの諏訪店の近くにある「いちばん食堂」
で私はカキフライ定食、アライさんはトンカツ定食を食べて
モンベル諏訪店を見学しました。
二人で色々見て回り、私は今度買うものをしっかりチェックしました。
そして、財布の売り場へ来て、山に来る時に普段使いの皮の財布から
中身をいちいち移すのが面倒、という話になり、
財布を見ると、1,000円と安かったので、それを買うことにしました。
他の海外山ブランドの財布は、何千円とかするので、
ちょっと考えていたのですが、これなら負担なく買えます。
しかも先月更新した山岳保険でポイントがついたので、
それを使って、たったの50円でした。ひゃっほ〜!



帰りに、いつもいつも悩んで、というか疑問に思っていたことを
アライさんに聞いてみました。
「1回山に行くたびに、1つ欲しいものが増える。」という悩みです。
アライ先生の答えは、「欲しいものは尽きることがない。」




ひととおり、大きいものを買ってしまってからも、
新しい製品は次から次に出るし、自分が持っている物も順番に寿命が来る
のだから、仕方がないということです。
これを聞いてちょっと気が楽になりました。物欲は人間の性ですね。
だから「こんなのがあったらいいな」という物は、
とりあえず今はなくてもなんとかなっている、
またはあるもので代用している状態なわけなので、
よっぽど必要だと痛感しない限りはむやみに
買うのはやめよう、と自分に言い聞かせました。





でも長く使えるものは、ずうっと使えて、
アライさんのミレーの35ℓのザックは10年選手だそうです。
新しいモデルに比べると、ポケットの使い勝手がよくないとか、
あるのですが、愛着があるのでなかなか替えられないそうです。




なんかよくわかる。
いろんな山に行った思い出がしみこんでるもんね。