富士登山

caramelmaffin2010-07-05
昨日、富士登山をしてきました。富士山は10年前と20年前に登ったことがあるので今回3回目なのですが、前回、前々回は夜中に登って山頂でご来光を見ようというコースで、登っている間は景色を楽しむことはできず、苦労して登ったのに天気が良くなくて御来光も見られず、装備もちゃんとしたのじゃなかったので快適度もあんまりだし(その頃はそんなことわからなったけれど・・・)楽しいというより辛い記憶しかありませんでした。それで富士山に登ろうと言う気にはなれず、1年前に山歩きを始めたときも富士山は登る対象ではなく、どちらかというと他の山から見て楽しむ対象だったのですが、なんだか最近だんだん富士山に登りたいなあと思うようになってきました。
そんな時にちょうど、職場に夏の富士登山の下見に来た韓国のお客さんと意気投合して、私も一緒に登ることになったのです。体力もあまりなさそうだし、短い日程で日本に来る人たちなので果たして山頂までいけるかどうか分かりませんが、私が最初にギブアップするわけにいかないし、ちょっと練習しとくか、と今月出来る限り登ることにしました。
昨日はその第一回目ということで、まだ下山道も開通していない(登山道を下りなければならないのですが、ちょっとコワイ!)し、日帰りで岩場の前くらいまで行って帰ってくるつもりでいたのですが、思っていた以上に楽しくて引き返しそびれてしまい、引き寄せられるようにして頂上まで行って、暗くなって岩場を降りられなかったので山小屋で一泊して今朝帰ってきました。すごく達成感があって、満足しています。富士山っていい!

●朝は五合目自然解説員さんの車に便乗させてもらい、8時半に麓を出て9時ちょっと過ぎに五合目到着。解説員さんたちが、高山病にかからないためのアドバイスを口々にしてくださいました。

  1. まず車で五合目に来たら、1時間くらい留まって体を高度にならしておく。
  2. 砂利道の六合目まではゆっくり、ゆっくり歩き、つづら折の一往復ごとに必ず休むこと。
  3. 後頭部が重くなり、生あくびが出るようになったら高山病の最初の兆しなので、少し戻る。
  4. そのまま歩いていてもよくなることはない。その次は頭が痛くなり、そして指先が震えてくる。

ということで、お茶をいただいたり、トイレに行ったり写真を撮ったりして待機。この日の天気は霧が出たり晴れたり、雨も少し降りました。五合目出発は10時、登山道入り口を入って泉が滝まではゆるい下り坂です。この辺はま早足でもよいかと。右前方向に上がっていく道が山頂へ行く道です。ここからは木々や草花を眺めながらゆっくり歩きます。心は楽しいんだけど、イヤイヤ歩いている風にゆっくり。
★足元の溶岩砂礫が崩れてしまい根が露出してもがんばっているカラマツ。

★ダケカンバ。曲がっているのは冬に積もった雪のせい。

★なんだっけ?あとで聞いときます。可愛い花。

★オンタデ。先駆植物です。


★砂止めの塀の詰め物にも根を下ろしていました。可愛い花。

★6合目の安全指導センターを過ぎるとこういう道が続きます。霧も晴れて暑くなってきました。
★巡回中の富士山レンジャーとばったり。写真写真と騒いでいるうちにまた霧が。今日はソールのはがれが3件あったそうです。気をつけましょう。

●そのあと、岩場を登って二軒目の日の出館でトイレ。200円です。きれい。汚くて無料よりお金出してきれいなトイレがいい。
●そして次のトモエ館の前でお弁当。12時半ころ。いつも山へ行く時は基本的に自分で作るのですが、夏はいたみに注意しないと・・・・定番のアボカドとクリームチーズのサンドイッチがやや饐えたニオイが・・・でも(気のせい気のせい)と自分に言い聞かせて食べました。大丈夫でした。お腹痛くなってもトイレたくさんあるしね。山に行く時は必ず正露丸を飲むのですが、富士山では必要ありません。この日は下山してくる韓国人が沢山いて、トモエ館で仲間と合流することになっているようでした。富士山に38回登ったというガイドみたいな人が、トモエ館のご主人に、「ここんちの人は優しいからよく来る」と大声で言っていました。ご主人は韓国人留学生のバイトの子のことを「いい子だよ」と言っていました。
●どこか忘れたけど、ある小屋の手前でいきなり韓国人が普通に話しかけてきました。向こうの人に多い(山だと日本人もだけど)、前置きとかなしにすごく自然な感じでです。今から山頂行くの?みたいな話でしたけど、むこうは下りて来たところで火口を半周したって言ってましたけど、ちょうどその頃、一人で登るのがなんとなくつまんなくなってきた〜と思っていたところだったので、ちょっと気分アップ。
★岩場。登るのも大変なのにこれを降りるとは・・・。運動靴とかだとやっぱ危ないですね。ハイヒールで登る人もいるそうですけど、どういうことですかねえ?

★鎖の向こう。西側です。

★東側。

★七合目最後の小屋・東洋館の横から八合目に行くところ。1時半ころ。上には降りてくる人が。東洋館はずばぬけて立派。帰りはここに泊めてもらいました。みんな親切だった。

★こういう赤いのも写真じゃなくて実物ははじめて見た。岩場もおわり、砂利道なんだけど、六合目のよりおおぶりで赤い。雨も降ってきました。

★八合目の2軒目・蓬莱館14時44分。もしかして帰るなら今?と思い始めたのですが、まだまだ全然疲れていなかったので・・・・小屋のお姉さんに聞くと泊まれるって言うし、もうちょっと行って見ようと決心。

★登山道の向こうには雪が。

★元祖室16時3分。

★本八合目(もとはちごうめ)御来光館17時13分。河口湖口最後の山小屋。

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