日本在住の韓国人のみなさんと奥多摩・三頭山(みとうさん)

6月の末に、韓国のインターネットサイトのカフェで「これだ!こういうのを探していたの!」というのを見つけました。日本に住んでいる山好きの韓国人が集まってるカフェで、活動も活発です。恐る恐る加入して加入のあいさつを書き込むと、みんながつけてくれた数々のコメントも暖かい感じです。定期山行が早速あると言うので(7月10日土曜日)「参加したいな。」と思いつつ、ちょっと迷っていました。いきなり参加で勇気がいるし、天気が怪しかったし、前の日に職場の人たちと地ビールを飲みに行くことになっていたし。。。。でも飲み会は雨で延期、当日は雨は止むという情報も入り、なにより、「まだわからないから、前の晩か当日の朝、参加するかどうか決めたい」と書き込んだときに、「定期山行なんだから、ぜひおいでヨ」と来た返事に後押しされて、行って見ることにしました。行き先は奥多摩の三頭山(みとうさん)。すごくエキサイティングで、和気あいあいとして、楽しい登山でした。
朝5時48分の電車に乗り、ちょうど東京行きの直通電車だったので、乗り換えなしで立川まで。8時11分のおくたまホリデーの、みんな(私以外8人)が乗っているという車両に乗り込みキョロキョロとあたりを見回して探し、何駅か過ぎて人が少しすいてからそれっぽい集団を見つけて近づいていくと、向こうから「★★さん?」と声をかけてくれて、とてもホッとして、席もゆずってもらい楽しくおしゃべり。新参者でもさっと入れてくれるのが実に韓国人の美点です。
奥多摩駅に到着後、バスに乗り換えて30分ほどの小河内神社というところで下車。歩く準備をしてから、自己紹介をして記念写真を撮って出発。10時20分ごろ。

まず、幹事さんが「朝、渡ってみたかった」という浮橋。



そして道路を少し歩いて登山開始なのですが、思ったとおりみんな速い・・・。そして案の定、道でないところを登る一幕も・・・・。そしてみんなやけにリュックが大きい。途中で女子の荷物の中身を受け取って自分のリュックに入れる男性陣。それはタッパウエア。けっこう大きめです。15×20×8くらいのやつ。韓国人のみなさんは食べ物を1〜2個のタッパにどっさり入れて持ち寄り、みんなで囲んで食べるのでした。
しばらく行った所で、まず一人の男性がタッパを3つ出しました。中身はそれぞれ、すもも、さくらんぼ、キウイ。みんな歓声をあげていましたが、私はすごく驚きました。彼の苦労を思うとなおさら美味しく感じられました。
次にまたしばらく行ったところで、また別の男性がゆでたとうもろこしを1人に1本配り始めました。これにもギョッとしました。もちろんすごく美味しかった。
そしてお昼時です。誰かが大きなシートをさっと広げると、他の人は登山靴を脱いで上がりこみます。そしてそれぞれタッパをドンッ、ドンッと真ん中に置いてふたを開け、箸が配られます。真ん中に集められたランチの、チャーハン、キムチ、おいなりさん、青唐辛子と煮干の醤油煮、餅、etc・・・・をみんなで食べるのです。ほんとうに楽しく美味しい昼食です。私も次からはタッパに何か作ってこなくちゃ。

昼ごはんを食べた場所。二つ目の峰の途中か、越えたところ。1時半ごろ食べ始めて、食べ終わって出発したのは2時ごろ。

ところでこの日のコース、最も険しいコースだそうです。一般的なのは都民の森から登って浮橋のところへ下りて来る、私たちとは反対のコースらしいです。浮橋からの登りはとても急で大変でした。といってこれを下りるのも楽ではないと思いますが・・・・。

中央峰1531mで、汗だくのガールズ。


東峰1527mで朦朧と・・・・


展望台から見た景色。真ん中に見えるのは大岳山

山頂に着いたのは3時半。富士山の左肩が見えます。雲の下にうっすらと。


みんなで記念写真。みんな性格が丸くて終始ニコニコ。


都民の森公園から最終バスが4時45分だというので、大急ぎで下りました。途中、三頭の滝で少しだけ休憩。


バスで1時間あまり、終点の武蔵五日市駅前から少し歩いて、あき川の川原へ。近くの売店でビールを買いました。もちろん割り勘じゃありません、韓国式に誰かのおごりで。川の水で足を洗って、みんなで笑いながら飲んだビールはそれはそれは美味しかったです。


あまりに心地よくて、帰るのが名残惜しかった。駅前の信号のところで見た雲。


立川に着いて、東京方面に帰るみんなにさようならを言うと、ちょうど大月行きの電車が来ていたので、それに乗りました。家に着いたのは10時頃。いつも近くの山へ行くので移動は車で楽々なのですが、こんなに楽しいなら苦労してもいいな、と思いました。