草花と怖ろしい岩場の山、十二ヶ岳

caramelmaffin2011-06-13
仕事から帰るとき、赤信号で止まると西の方向に見える三角形の高い山、十二ヶ岳。登ってみたいなあ・・と憧れていました。今回サユリちゃんに「山に行こうよう」と嘆願すると、たまたまサユリちゃんが十二ヶ岳の先のお花畑に行ってみたいと言うことで、私は念願がかないました。
初めは、二人で行こうと言っていましたが、やっぱり男子がいたほうがいいかもということになり、頼りになるカヤヌマくんが同行してくれました。
ルートは河口湖と西湖の間の文化洞トンネルの脇から毛無山に上がって、そこから十二ヶ岳→金山→鬼ヶ岳→雪頭ヶ岳、根場に下りるコースで、女子二人の予想タイムは5時間。実際は休憩時間も入れてなんと9時間かかりました。毛無山に上がるまで植物の写真を撮りながらおしゃべりしながら、のんびりしすぎたのと、雨の後で岩場や道が滑りやすかったのと、私が岩場で立ち往生すること数回、などが原因と思われます。あと甘かった。雪頭ヶ岳からの下山道は、前回の天城山に引き続き「暗くなる前に帰らなきゃ」とノンストップでした。明るいうちに下りられて本当に良かったです。





★毛無山から十二ヶ岳は、一から十二まで次々と現われる看板。




★植物博士の二人に教えてもらいながら、草花ウォッチング。
ギンリョウソウ





バイオリンみたいな形の、なんだっけ?

ウラジロ。

ミツバツツジ

ミツバツツジの散った花が道にたくさん落ちていました。

マイヅルソウに落ちたミツバツツジの花びら。

お花畑だったはずの場所で呆然とするサユリちゃん。時期がちょっと早かったみたいです。




★登山の様子は。。。。
民宿魚眠荘の前に登山者用の駐車場があり、朝はそこへ集合して1台で文化洞トンネルの空き地へ行きました。
文化洞トンネルから毛無山へ登っていくと10分くらいのところにある馬頭観音。

毛無山まではこんな感じの歩きやすいところが多い。


十二ヶ岳方面へ出発すると険しくなる感じ。


それでも十一ヶ岳までは、あっという間。岩場もあるけどなんとか。でも十一ヶ岳を過ぎて少し行ったところの下りの岩場、ほとんど垂直です。一瞬「引き返そうよ」と言おうかなと思ったけど、カヤヌマくんはすでに降りはじめてしまいました・・・・。覚悟を決め、前の日の雨でグショグショに濡れたロープをつかんでおっかなびっくり降りるも、なかなか足を置くところがわからず、とても時間がかかってしまいました。サユリちゃんは、さすが、とても身軽にひょいひょいと降りて来ました。

やっとのことで降りたら怖ろしいアルミの吊り橋です。雨で濡れてすべるし、足がはまりそうだし、生きた心地がしなかった・・・。写真を撮るのは忘れていました。
吊り橋を渡ったと思ったら、垂直の登りです。登りきって一息ついて、下をパチリ。

鬼ヶ岳の岩です。


ここで、すこしコンパスの使い方の練習をしたりしていると、富士山にかかっていた雲が晴れてきました。


一瞬ですが、全部見えました。


そして雪頭ヶ岳へ方面へ行くとすぐにハシゴがあります。ハシゴありがたい。雪頭ヶ岳のお花畑はまだちょっと早かったようです。その後は「とにかく早く下りること」を最優先に、ひたすら下り続けました。
1時間くらい下ると、“ブナの原生林”があり、檜の植林地があります。切り倒された木や切り株からとても良い香りがするのですが、その様子はあまり美しいものではありません。散らかってる。
そして水のない沢に出て、ダムに出たのが6時。まだ明るいです。思わず座り込み、休憩せずにはいられませんでした。そのあとは林道を20分ほど行って、魚眠荘の脇に出てきました。
十二ヶ岳は、色んな意味で期待以上の山でした。私のレベルよりだいぶ上で、心に残る面白い山行でした。