山が職場な人々と行く、日帰り地蔵岳

caramelmaffin2011-11-14
御座石温泉→2時間30分・旭岳→
40分・燕頭山→1時間40分・鳳凰小屋 休憩20分→
1時間20分・地蔵岳オベリスク 休憩1時間→

下山開始 1時間・観音岳手前の分岐→
4時間半・御座石温泉


万歩計:31437
行動時間:13時間45分(休憩時間含む)




またまた鳳凰山へ行ってきました。
今回は一山(地蔵岳)だけの日帰り。
ひとりではなく、外川君と外川君の同僚の梶原さんと、3人です。
おふたりは、山で測量をしたり、木を切ったり草を刈ったりするのが仕事です。
外川君は動物や星を撮る写真家でもあります。
最近オベリスクに撮影に行きたいと思っていたところ、
たまたまわたしの先月の鳳凰三山の記事を見て、
「案内して。」というので、案内などとは100年早い私ですが、
とにかく一緒に行くことになりました。





実は次の土曜日19日にも、韓国山行カフェの定期山行で、
ここに登ることになっているのです。
幹事さんは三山縦走を日帰りでする気で、
他の大部分のメンバーは地蔵岳だけにするつもりです。
なので地蔵岳で食事をしたあと、分かれて下山後に再会する予定です。
青木鉱泉からのコースにする予定なのですが、
青木鉱泉よりは楽だと言われているこの御座石温泉コースも、
なかなかの険しさでした。
ほとんどの部分が傾斜がきつく、
道幅がせまく、なだらかだけど落ちて行ってしまいそうなところや、
丸木橋が壊れていたり、段差をよいしょっと登ったら
木の枝に頭をぶつけたり・・・・。





でも天気はよく、気温もそれほど低くなく、風もない良い日でした。
オベリスクはとても綺麗でした。





朝2時に出発して、途中デイリーストアで朝ごはんを買いました。
私はこの時、大失敗をしてしまいました。
それは、朝ごはんにトルティーヤを選んでしまったことです。
野菜たっぷり・鶏肉ちょびっとを薄い小麦粉の皮で巻いたもの。
山登りに必要な栄養が足りてない!!
おにぎりとかパンとかにしなければならないのに。。。。
このことは、急な坂道を登りながら実感しました。
どうも体に力が入らないのです。
そのかわり、体に蓄えてあった脂肪はさぞかし燃えたと思います。






御座石温泉から登山を開始したのは4時45分。
ヘッドライトを点けて歩き始めました。
月が出ていて、星が綺麗でした。
オベリスクも見えました。
今日はあそこまで行くんだなあ、と思いました。




日が出ました。6時半くらい。



八ヶ岳をバックに。



7時55分、燕頭山に到着。地図のコースタイムより30分早い!





少しなだらかな道が続きます。甲斐駒が見えます。




地蔵岳も。




木の板橋。この橋は割としっかりしていた方。





9時半過ぎに鳳凰小屋に到着。こんな看板が。

少し前に、リュックにポリタンクで降りて来る、
ひょろっとした小屋の若者に会いました。
梶原さんの考察
「登山する人は痩せている。」
確かにそうかもしれません。
私もだいぶ体重が落ちました。
きつくて着れなかった服も着れるようになったり・・・。




小屋でトイレに行ったりして少し休憩。
オベリスクの見えるところまで1時間くらい。
傾斜は再び急になってきました。





白い砂地に来ると、さらに傾斜がきつくなり、
まるでアリ地獄。
この日初めて履く買ったばかりの靴が、
かかとに当たって痛くてたまりませんでした。
朝ばんそうこうを3枚貼っておいたのですが、
靴をぬいで厚いパッド入りのばんそうこうを
2枚ずつプラスしました。





オベリスクの写真をバシバシ撮りながらゆっくり行きました。









到着は11時20分。
3人分作って男子ふたりに担いでもらったメニューは
むかごのオリーブオイル炊き込みご飯のおにぎり、
大根と人参の梅昆布漬け、シュウマイ、
わかめの味噌汁。梶原さんが持ってきた、
平地用の簡易バーナーをだましだまし点けて、
お湯を沸かし直して飲みました。






ごはんのあと、写真を撮ったりしました。
甲斐駒。


お地蔵さん。




魚みたいな枯れ木。





名残惜しいけれど、オベリスクを去ることにしました。1時。
直下のアリ地獄を下りるのがイヤだったので、
観音岳の手前から鳳凰小屋へ下る分岐のほうから行こうと主張しました。
ステキな稜線歩きです。
外川君は夢中で写真撮影をしています。
重いカメラとレンズを担ぎ上げた甲斐があるというものでしょう。






じっと待つ梶原さん。
なんとkkmさんの中学の同級生=私も同級生だということが判明。
今回の山行では常に先頭でペースを保ってくれたばかりか、
下りでは浮き石や、落ちている枝を脇にどかしてくれたり、
足元をライトで照らしてくれたり、
落ち葉を足で寄せてくれたり、とても親切でした。





大迫力の観音岳。下山する方角から霧が上がって来ています。



旗型樹形。自然ってすごい。






30分で到着するはずの分岐までなんと1時間かかりました。
これからはさっさと歩こうと決めて下り始めました。2時。
まだ余裕はあり、早足だけど口も動かすことができました。
1時間で鳳凰小屋に到着しました。
小屋の手前の沢で、水を汲みました。
飲み物が足りなくなったので、途中でそれを飲みながら行きました。
美味しかった。もっと沢山汲んで帰ればよかった。
お菓子を食べて、休憩した後、再び歩き始めました。
一生懸命歩きました。
5時半頃、ライトを点けました。
そうしたら、たちまち暗くなりました。
登りのときは、頭と足元が近いのと、
だんだん明るくなるのですが、
下りは、頭と足元が遠いし、暗くなっていくばかりなので、
とても歩きにくく、ペースが落ちます。
もう、イヤになりましたが、歩くしかないので仕方ありません。
早く車に帰りたい・・・・
歩いても歩いても到着しません。




やっと御座石温泉が見えた時には、ほんとうにほっとしました。
とにかく、早く家に帰りたいとばかり思っていました。
帰る支度をして、外川君の運転する車で出発しました。
林道で何匹も鹿を見ました。みんな大きな角を生やした雄鹿です。
林と道路の境のところまで出てきてこちらを見ていました。
写真を撮ろうと車を止めると、さっと逃げてしまいます。

こんな写真しかとれません。光っている二つの丸が鹿の目です。
「そんなに簡単に撮れたら俺は廃業だよ。」
と動物写真家の外川先生が言いました。




高速道路に乗って、双葉SAに寄り、しょうゆラーメンを食べました。
外川君と梶原さんはなんとかそばを食べていました。
私は、いつも登山の後に、何が食べたいかと聞かれても、
よく分からなかったのですが、前回の常念岳の帰りに、
味噌ラーメンを食べたとき、心の中で
「これだ!」と思いました。
登山の後はラーメン。