熊に遭遇!? ヒツジ年女子二人でブルブル震えた杓子山

caramelmaffin2011-12-29
二十曲峠→2時間半・鹿留山→50分・杓子山山頂
昼食 45分
下山開始 1時間・高座山→40分・鳥居地峠

6時間/19417歩



山に通って通って通いまくった2011年の登りおさめは、杓子山。
韓国チームのメンバー、ドロシーちゃんとふたりでの山行です。
ほんとうは、彼女のだんなさんと3人で行くはずだったのが、
持病の腰痛が悪化して自宅療養中ということで、
ドロシーちゃんと私とふたりで行くことになりました。

ドロシーちゃんは日本語の先生に
「日本人にプライベートなことを根掘り葉掘り聞いてはいけない」
と厳しく言われているとかで、今まで私にあまり立ち入った話は
聞いてこなかったし、したこともなかったのですが、
今回歩きながらお互い色んな話をして意外と波長が合うことを発見しました。
干支が同じということもその理由かな?ひとまわり違うのですが・・・。



朝、大月駅まで電車で来る彼女を車で迎えに行き、
忍野の二十曲峠へ。
二人で記念撮影をして、登山開始は10時。




まずは立ノ塚峠(たちんづかとうげ)を目指します。
韓国で放送局に勤めていた時、男性ばかりの会社の登山部で紅一点で、
「男に負けたくなくてがんばった」というドロシーちゃん。
軍隊上がりみたいなものですから、とうていついて行けません。
ガンガン歩いていってしまいます。待って〜〜〜!


「熊注意」の看板。この看板去年もあったよ、
と笑い飛ばしましたが・・・・・




けっこう厳しいルートですけど、楽しい。



ほんとうに、油断していたらあんな遠くへ・・・・待って〜〜。



立ノ塚峠はどこだったのか、よくわからず、
途中でGPSを見たときには通り過ぎていることになっていました。
富士山と松。




韓国チームと行く時は、お昼をがっつり、
そのかわりおやつはほとんどナシ、という
パターンが多いのですが、さすが女性は
おやつも持ってきていました。
途中でちょこちょこ食べながら行きました。
いちごやチョコレート、ウエハースなどなど。




12時半に鹿留山に着いて、
「何か食べよう。」というので、お昼用の
フルーツハムとキャベツとゆでたまごのサンドイッチを
出して食べました。



満足して杓子山へ向かって尾根を歩いている時、
前を歩いていた彼女が、ハっと立ち止まり
「そっちに熊がいます。」と言い出しました。
ギョッとして右手の斜面を見ましたが、
どこにいるか分かりません。
「どこ?どこ?」と聞いても
「そこ、そこ。」としか答えてくれないドロシーちゃん。
「そこでこっち見てる。」と言います。



とっさに走りかけましたが
「熊に会ったとき、後ろを向いて逃げたりすると
獲物と認識されてしまうので、逃げてはいけない」
と以前職場に遊びに来たお客さんに聞いていたのを
思い出して、「走って逃げちゃだめ。」
と、ドロシーちゃんに伝えて、
しばらく様子を見ることにしました。
怖いことは怖いのですが、運を天に任せるしか
ないんだろうな・・・せめて熊さんの姿を見たい、
写真を撮りたい、そうしたら私が死んでも写真が残る、
と思いましたが、大きく動こうとすると、
おびえたドロシーちゃんに
「ダメ。動かないで。」と言われてしまいます。




それに、いつまで経っても
「まだ、こっち見てるよ。」「まだ見てるよ。」
なかなか熊は動きません。
その、職場に来たお客さんの話だと、
「熊が先に人間に気づけば、さっさと自分から立ち去る」
ということだったし、距離もあったから突然攻撃、ということも
ないだろうに、なんでいつまでも見てるのかなあ?と
私たちをどうするつもりなのかなあ?
と少しもどかしくなり始めたころ、
「あ、動いた。」
動きはじめたので、やっと私の視界にも入ったのですが、
一目見て、どっと安堵し思わず叫んでしまいました。
「ちょっとぉ!あれカモシカじゃん!」


カモシカなら、会ったことがあるよ!
けっこう長い間こっちをじっと見てるものなんだよ!
そういう子なんだよあの子は!



カモシカはトコトコと下へ歩いていきました。





気を取り直し、山頂へ。1時20分ごろ。
早速お昼ごはん。
メニューはコンビニのおにぎり、きつねどんべえ、
ニョッキの明太子ソースあえ、白菜と豚肉とえのきのニンニク炒め。





記念撮影をして、下山開始。2時10分ころ。
今度はドロシーさんの身の上話などを聞きながら
足取りも軽く歩いて行きました。



高座山(たかざすやま)には3時25分。
この斜面のススキがとてもきれいで、
ぜひもう一度歩きたかったのです。

急な下りが苦手なドロシーさん。登りのときとのギャップが◎。

「私、弱虫みたい。」とくやしがっていましたが。。。。。







大体4時くらいに鳥居地峠(とりいじとうげ)に着く予定のとおり。
林道に出て、歩きながら電話でタクシーを呼んで
ちょうどゲートのところで会って、
そこから二十曲峠まで行きました。
タクシー代は3,230円。けっこうしました。



ふたりで紅富士の湯へ入り、
大月の駅まで送って行きました。
彼女は車の中でだんなさんに電話をして
「私、熊にかまれたよ!」とからかっていました。