強風・絶景・スケートリンクの毛無山

caramelmaffin2012-04-05
毛無山登山者用臨時駐車場→30分・ゲート→
40分・不動の滝見晴台→2時間・七合目→
40分・富士山展望台→40分・毛無山山頂
昼食 40分
下山開始→3時間半・ゲート→20分駐車場


9時間/14,990歩


昨日(4月4日)毛無山へ行ってきました。静岡県富士宮市にある毛無山です。
職場の人が「よかったよ〜。」と言っていたのを聞いていたのと、
コンパスの練習をしたいんだけど、いま家にある何枚かの
25,000分の1地形図に入っている山ということで決定。


その地形図は「精進湖」のところで、竜ヶ岳から毛無山へ
行く縦走路が出ていて、朝霧高原から毛無山へ直接登る道は
出ていません。50,000分の1の山と高原地図の竜ヶ岳〜毛無山ルートは
単独行は避け熟達者の同行が必要、と書いてあります。



毛無山までは50,000分の1を見ながら行って、
山頂で本栖湖周辺の山座同定しよう、でも
本栖湖の方向に毛無山より高い大見岳があるから
そこまで行かないと無理か、毛無山〜大見岳は
片道15分だから、すぐだよね・・・・
と計画して。




大きな地図で見る

9時半すぎに毛無山登山者用臨時駐車場に到着。
もっと早く家を出ればいいものを、ついひとりだと
支度がゆっくりになってしまいます。
誰かと待ち合わせて行く時は、「遅れないように」
を常に心がけ、ほとんど遅刻はしないのですが・・・・。

しかも到着して準備をしていたら、
電話がかかってきたり。
そして「これから登る山の写真をとらなくちゃ。」と
スマホで写真を撮って、コンパスで山を見て、
文字入れのアプリで写真に名前を入れたり。
5万分の1の地図で見たので、正しいかどうか・・・

一番高いところが大見岳、
というのが地図読み初心者の見立てです。。。。



そうして駐車場を出発したのが10時。
麓山の家の分岐を左に行くと登山口ですが、
右を見ると立派なトイレがありました。
トイレに寄って、ゲートに到着は10時30分。
ゲートのそばに有料の駐車場(500円)があります。
無料の駐車場からは徒歩で25分ということになっています。




前の日に強い風が吹き荒れていましたが、
この日は快晴でした。でもまだ風が強かった。
林道歩きが終わると、沢をちょっと渡って
山道が始まります。けっこうな傾斜で、
しかもなんだか道がはっきりしていなくて、
よくよく見なければ道と道じゃないところと
区別がつきません。目印もあんまりついてない。



不動の滝見晴台に到着。11時13分。



風は、直接アタックされることはあまりありませんでしたが
下の谷の間をゴーゴーとすごい音を立てて吹いていました。
登り始めてから、1合目、2合目・・・と標識がありました。
なんだか合目と合目の間がどれもやけに長く感じられました。
五合目を少し過ぎたところで、初めて人に会いました。
小学校3年生くらいの男の子で、ハキハキと
「五合目はどこですか?」とか「何時ごろから登って来たんですか?」とか
「どこに車を止めたんですか?」と大人顔負けに私に聞きました。
「山頂までは1時間かなあ・・・」と言っていました。
家族がまだ上から下りてくると言うことでした。
途中、お父さんらしき人が来ました。あいさつだけしてすれ違いました。
しばらくしてお母さんと弟さんに会いました。
男の子のことを言ってみると、「五合目で待ち合わせ」みたいな話でした。


毛無山は、なんというか、荒れているというのではないけど
ほったらかしな感じの山でした。
あんまり熱心に登山道の整備をしていなくて
別に道に迷うような山でもないけど、
ちょっとひとりだと心細いかな、という印象です。
石や木の根が出放題なので、大股で登らないといけないです。
しかも長くて退屈。



お昼も過ぎ、途中でおなかがすいたので、
トマトジュースとえびせんべいで休憩しました。




7合目に到着しました。13時08分。
7合目の上あたりが、いい感じの道でした。
明るい雑木林の感じです。でもほんのつかの間です。





13時50分、富士山展望台。すばらしい眺めです。
いつも見ている富士山だけど、やっぱり富士山が
見える山には、ちゃんと見える時に登るべし、
と思いました。せっかくですから。


帰りにも寄ろうと思っていたのに、
なぜかわからずに通り過ぎてしまいました。



展望台を出発してすぐ、60代くらいのご夫婦に会いました。
最後のところがアイゼンがあったほうがいい、
と言っていました。持ってきていないと言うと
時間をかけてゆっくり行ってね、とアドバイスを。




だんだん、残った雪が出てきて、
尾根に出たときはとうとう、こんな状態でした。
14時。



ここから山頂までの道は、大部分がツルツルに凍っていて
アイゼンがあったって、私の軽アイゼンじゃ歯が立たないよ
という状態でした。道は見事に雪と氷に覆われていて
スケートリンクみたいに透明に凍っていたり、
雪が凍っていたりするので、登山道を外れて
木の枝をつかみながらやぶの中を歩きました。
枝の下をくぐったり、凍っていないところを探して
飛び移ったりして大変苦労しました。
おまけに向こうの谷で、カラスがずうっと
「カアカア」と鳴いていて、なんか嫌だなあ、と思いました。





やっとの思いで山頂に到着。14時30分になっていました。





風が通らなそうな場所を選んで、昼食の準備。
最近は山での炊事も山行の目的になりました。
メニューは、某山ごはんのブログを参考にした
焼き鳥缶雑炊。
塩むすびと、ほていの焼き鳥缶をナベ
(ほんとうはシェラカップなのですが、持っていないのでナベ。)
に入れて、粉末鶏がらスープを入れ、お湯を注いで
煮て、練りしょうがと、あさつきを入れるというものです。
デザートにバナナのホイル焼き。最近バナナを温めて
(電子レンジでチンですが)食べるのに凝っていて、
山でもやってみよう、と思って。
とても美味しかった。風があって忙しかったので、
写真を撮る余裕がありませんでした。





時間も遅くなってしまったし、道も凍っているので
大見岳へ行ってコンパスの練習をするのはあきらめました。
片付けをして下山することにしました。15時10分。
また凍った道を苦労して抜け、氷の道が終わると
大股で登った道を、ドスンドスンと下りていきました。
登る時には気づかなかったのですが、
下る人には見えるように、黄色や青で目印がしてありました。



疲れたので、途中でまたバーナーを出して、
お湯を沸かしてお茶とえびせんで休憩しました。




しばらく行くと、大きなザックを背負った
男性に会いました。山頂でキャンプでもする様子でした。
道が凍っていることを話すと、山頂は凍っているか
風は強いか、ということを気にしていました。




暗くなりはじめ、林道で道を間違えそうになりました。
林の中へ進む分岐がありました。
来る時に林を抜けて林道へ出たかどうか
覚えていなかったのですが、なんとなく
「あれ?」と思って引き返すと
石に赤く丸印と『麓』と書いてありました。
ヘッドライトを点けました。


月と富士山がきれいでした。



6時40分ゲートに到着しました。
トイレに寄って、駐車場へ。
さっきの大きなザックの男性のものらしい車が
止めてありました。
残ったおやつを食べて、家路に着きました。