あこがれの燕岳

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9月3日(火曜日)曇り・雨・晴れ
ソロ テント泊1日目
中房温泉~合戦小屋・昼食~燕山荘・テント設営~
燕岳山頂への道を途中まで~燕山荘
7時間20分/5.1km/標高差1,152m/9,176歩


燕岳(つばくろだけ)から常念岳の縦走は
よく雑誌や山エッセイに出てきて、「初心者向け」なんて
書いてあったりするので、北アルプステント泊入門によさそう、
と思っていました。

JR穂高駅の近くに登山者用の駐車場があって、
車をそこへ止め、中房温泉までバスで行き、
燕岳から常念岳を越え、蝶ヶ岳まで縦走して上高地へ下りて
バスと電車でまた穂高駅まで行って車を取って帰る、
というコースにしました。

地図を見ると、中房温泉から燕山荘までは4時間少しで、
最後の1時間あまりは合戦尾根という、北アルプス三大急登のひとつ
だと書いてあるので、少し心配でしたが、前回の針ノ木雪渓のとき
休みらしい休みは1回だけで、5時間登ったことを考えて、
今回は1人で全部荷物を背負わなければならないけど
ゆっくり行けばいいか、と思って。


天気があまり良くない予報だったので、
ぬれるのも覚悟して・・・。
3泊4日の荷物はさすがに重く、
雨が降らないうちに着きたいとは思いつつ、
なかなか進みません。
中房温泉を出発したのが7時40分でしたが、
富士見ベンチに到着したのは11時でした。
合戦小屋についているはずの時間もだいぶ過ぎています・・・。

途中ですれ違った学生さんに聞いたところ、
12時から雨が降る予報になっているというころでした。


こんな花崗岩の道がところどころあります。

合戦小屋まであと10分。


合戦小屋に到着したのは11時35分でした。
シリアルバーで簡単にお昼にしようと思っていたのですが、
お腹がすいてすいて、ちゃんと食べなきゃムリ~
という状態だったのでスープDELLIのタイカレーを
お湯を沸かして食べました。
屋根の下のテーブルに座った途端、雨がザーッと降ってきました。
カレーとトマトの塩漬けを食べて、ぶどうも食べて、雨の支度をして、
トイレに行って出発しました。1時間も休んでしまいました。

雨はさっきほど強くはなく、だんだん弱くなって
燕山荘に着くころには止んでいました。
13時40分ごろ到着。

お花畑があって、テント場があって、階段を登って行くと
燕山荘です。立派な山小屋です。ホテルみたい。


テント泊の申し込みをして、ビールとバッジを買って、
テントを張りました。
階段状になっていてとても眺めが良いテント場でした。
すでに5張りくらいのテントがありました。
でも私はここで、張る場所の選択を誤ってしまったのです・・・。

空は晴れ、風が強かったです。
所持品を何も飛ばされないように気を使いながら
テントを立て、トイレに行って、
燕岳の山頂へ行って来るつもりでテントにカギをして出かけようとしました。
すると、私のテントの上の段に設営してあった3人用くらいのテントが
風でずれて、段から落ちそうになっているではありませんか!
いやだなあ、ちゃんと止めときなよ~と思いましたが、
住人たちはお出かけしています。
帰ってきたら直してもらわなくちゃ、と思い
私のテントに激突しないことを祈りながら
燕岳へとでかけました。




燕岳がなぜ人気なのかよくわかりました。
霧で眺望は良くなかったけれど、白い斜面に
面白い形の岩がたくさん。イルカの岩も。
思わず走りたくなるような楽しさです。

ですが、霧がますます濃くなり、
テントのことも気になったし、なんだか疲れたので
山頂へは明日の朝行くことにして、
途中で引き返しました。
テント場へ戻ると、少し天気が良くなりました。

すぐそこのお花畑へ下って、写真を撮りました。




そのあとは、テントに戻り、汗を拭いて着替えて、
ビールを飲みながら夕食を作り、
持って行った本(なんと単行本)を読みながら
のんびりしました。
隣のテントの人たちも帰って来て、
「あ、はずれてる。」と言ってテントを直していました。


食事が終わって暗くなって、
コーヒーを飲みながら夜景を眺めました。


燕山荘のテント場は若い人ばかりで、
みんな静かでした。
テントでなかなか寝付けないのが悩みなのですが、今回は
枕も買い、防寒対策もばっちりして(そんなに寒くはなかったのですが)
催眠効果抜群のラベンダーのエッセンシャルオイルも持って行きました。
(10mlの小瓶とは言え、瓶ごと持って行かずに、枕カバー代わりの
手ぬぐいに1~2滴しみこませて行ってもよかったなと思いました。)


寝入りはまあまあだったのですが、やっぱり3時間ごとに起きて
1度起きると今度は眠れなくなってしまう、ということを2回くらい繰り返し、
4時ごろ、周りもざわざわして、風も強くなり、
そろそろ起きようか、と身支度をしていると、事件が起こったのです。(続く)