ちょっと波乱万丈の女坂峠~三方分山~精進峠

3月18日 (火曜日) 曇り時々雨
日帰り ソロ 5時間

精進湖畔~女坂~三方分山
昼食
三方分山~精進山~精進峠~精進湖


自分でもなぜかわからないけど、
たまに天気が良くないと知っていても
わざわざ山に行きたくなることがあります。
泊りがけの山行でどこかの1日が少しの雨、
とかなら仕方がないけど、日帰りで雨の予報でもです。
この日も、ここ最近はずっと素晴らしい天気のなかの山登りが
続いていて満足しているはずなのに、
午後から雨と天気予報で見ていたのに、
北から東の山には雲がかかっていなかったのに、
雲がかかった西の山に突入してしまいました。



精進湖畔から諏訪大社の精進の大杉を通って女坂峠へ。
三方分山からパノラマ台へ行って根子峠へ戻って
精進湖畔へ下りる予定で出発しました。



湖畔の駐車場は雪がすっかりなかったです。
空はまだ明るかったけど、風が強くて、
すぐに天気が崩れそうでした。
山に来ちゃだめよーと山の神様に言われているような気もしましたが、
途中でだめなら戻ろうと、とりあえず歩き始めました。



精進の大杉はほんとうに大きいです。
大木って不思議です。近くに行くとずっとそばにいたくなる。

集落が終わり山に入った途端、こんな荒れた雪道。
道というか・・・・。
雪崩と倒木で道はありません。
何日か前に歩いた誰かの足跡をたどって、
スーパーカンジキをつけて登って行きました。
去年の4月に女坂峠から下った道ですが
様子が全く違うしよく覚えていません。

倒れた木を避けたり、枝を持ち上げてくぐったり、
上をまたいだりしながら、ひたすら登って行きました。
沢沿いの2つ目か3つ目の堤防で足跡が切れました。
あちこち探して、堤防沿いに登りきったら
堤防と反対の方に足跡をふたたび見つけました。



風がゴーゴーと音を立てて強く吹き付けます。
でもけっこうな急坂を登るので暑い。
暑いのか寒いのかもうわからない・・・・。
とにかく歩いて行くと、稜線に近づくにつれて
雪がないところが出てきました。
最後はスーパーカンジキを外して手に持ちました。
1時間半くらいで女坂峠に到着です。



ここで引き返そうかなどうしようかな、とも思いましたが、
なぜか呼ばれているような気がしたと言うか、怖いもの見たさというか、
三方分山方向へ踏み出してしまいました。
5分くらい歩いたら、ストックを置いてきてしまったことに気がつきました。
女坂峠の手前でスーパーカンジキを外したときに
置いてきたと思い、やっぱり来た道を下りようと
戻ると、女坂峠の雪のところに刺さっていました。
それで少し迷ってやっぱり三方分山へ行って見ることにしました。



三方分山へは一旦下り、またけっこう登ります。
雪はかなり溶けています。
久しぶりに土の山道を歩く気がします。

登ってきたほうの山。




三方分山の稜線の手前からまた雪があって、
稜線に出てしばらくカンジキをつけずにがまんして
歩いていると、山頂の標識がありました。



雨がポツっと来て、風が吹いてあたり一面が霧で、
お昼に持ってきたワンタンカップスープとパン2個は
あきらめ、パン1個をむしゃむしゃ食べてお湯を飲んで
終わりにしました。
来た道を戻ったほうがいいかな、
それともパノラマ台の方へ行ってみようかな
と迷いました、
時間のことを考えると精進峠まで行って下りるのと変らない。
もしかしたら最初の予定通りパノラマ台までも行けるかも。
でもその道がどんな道なのか初めてなので分からない。
でも女坂峠を下る道はけっこう急で荒れた道だった。
それになんかそっちの道に呼ばれている気がする。
ということで、恐る恐る精進山方面へ。
スーパーカンジキを付けたり外したりしながら
行きました。
30分かそのくらいで精進峠に到着しました。

天気の良くない不安な雪道歩きで疲れてしまったので
やっぱりここから下山することにしました。
初めは雪がなかったのですが、すぐに道が
雪に覆われていました。困ったなあと思いましたが
よく見ると、また誰かの登ったか下った足跡が。
そしてそこに落ち葉が。

見知らぬ人が苦労して、または楽しく歩いた跡をたどり、
有難い気持ちで下りていきました。
途中で良いことを思いつきました。

お尻で滑り降りるのです!!たのし~!!
修行のような今日の山行で唯一楽しいところ。
坂道全体が大きな滑り台です。
今シーズンもう一度くらい滑りたい、
または来シーズン新雪が降ったらまた来たい。



湖畔に下りて道路を歩き、県営駐車場のトイレに寄って
精進の大杉の下の駐車場へ戻りました。
家に帰る前にスーパーに寄ったら、
杓子山にかかる虹を見ました。