八ヶ岳南北縦走・2日目


10月16日(木曜日)晴れ
ソロ テント泊2日目
青年小屋~権現岳~赤岳・阿弥陀岳分岐
昼食
赤岳~横岳~硫黄岳~夏沢峠~
オーレン小屋
テント設営
11時間24分/9.5km/標高差481m


八ヶ岳の難所を通過するのに、雨、
という事態になったらどうしよう?
雨だったら来た道を戻っちゃおうか?
などと心配しながらも一応4時に目覚ましをかけ、
その時は雨がまだけっこう降っていました。
やっぱり雨だ~と寝袋の中でグズグズして
でもとりあえず支度だけしようと起きだしたのが
4時40分。



トイレへ行って、支度をして、
食事をしているうちに雨は止み、
辺りも明るくなってきました。


できるだけ急いで荷物を詰めて
テントを撤収しました。


7時半に撤収が完了。
青年小屋のテント場は水はけがよく、
ペグがサクサク刺さりました。
この日、他に張っている人はナシ。



青年小屋。


編笠山。頂上はパス。


権現岳方面への歩き始め。
だいぶ出発が遅くなってしまいましたが、
気を引き締めて1日がんばるぞ!
という気持ち。




ノロシバへ到着。
ノロシバの意味はのろし場でした。



ギボシの向こうに権現。



今日の手始めのクサリでした。


シャクナゲに雪が。



権現小屋が見えます。




小屋でトイレを借りた後、問題の長いはしご。
60何段とか。

ずっと心配していましたが、ここを通らないことには
縦走の目的を果たすことはできません。
あせらずに休み休み行けば、
段々と地面に近づいていつかは下りられる。
と覚悟を決めて、そろそろと下り始めました。
下をがん見しないように、足を一歩一歩確実に下の段に乗せるように、
疲れたら休むように、と心がけながら・・・・・。
何段あるか数えようと思っていたけど、
すぐに忘れてしまいました。
とにかく、長かった。
下まで下りたときには心も体もボロボロな感じでした。



少し先へ進んで振り返ったところ。
はしごが写っているのですが・・・・。



しばらくは尾根歩き。
キレット小屋を過ぎ、本日の第2関門、赤岳へ。



こういう所を
A.まだそれほど疲れていないうちに重い荷物で登るか、
B.疲れがたまってきた頃に若干軽くなった荷物で下るか、
悩んでAを選択したわけですが、正解。


山頂へ向かうと風が強くなるかも?
と思ってここで昼食。
クリームブラン、ブラウニー、
ポットのお湯でカプチーノ、で簡単に。



分岐からすぐ頂上かと思いきや、意外と長かった。
やっと着いた!赤岳!!

赤嶽神社。

後ろに初冠雪の富士山。

今朝から歩いてきた道。



赤岳頂上山荘

この時、時刻は2時。
テント泊するならすぐ先の地蔵尾根から行者小屋へ下りるか、
オーレン小屋まで行くなら日が落ちるまでにギリギリ間に合うか・・・。
行者小屋へ下りたら今回はもう縦走するのはあきらめて
どこか途中で下山しようか・・・。とまた悩み、とりあえず地蔵の頭へ。

そしたら、やっぱりがんばってオーレン小屋まで行こうと
いう気持ちになりました。



再び気を引き締めて出発しましたが、
尾根の西側は岩が凍っていて、なかなか苦労しました。
日も次第に傾いてきています。




横岳に到着したのは4時。地図上では1時間10分のはずが、
2時間もかかっています。

横岳の先もまだまだ難所が続きます。
時間はかかってもとりあえず安全第一で。
岩場をトラバースするところ、
ここは思ったより大変ではありませんでした。



難所を通過し、硫黄岳を目指します。

硫黄岳山荘でトイレに行って、
バッジを買いました。5時。
お姉さんが心配してくれました。
暗くなるから気をつけてね、と。




硫黄岳まで、『7つのケルンに導かれて進む』
と地図に書いてあります。
この説明がうす暗い中、本当に助かりました。
5つ目のケルンのところで、
ストックを1本しか持っていないのに気がつきました。
途中のケルンのところで何かしたときに置いてきた、
と思って、荷物を下ろして取りに行きました。
でもそこにはなくて、
結局さっきの硫黄岳山荘の外に忘れて来ていたのでした。





・・・・・・いやあどうしよう?
硫黄岳山荘に泊まるにしても
さっきのところまでザックを取りに行かないといけないし・・・
と再び出発しましたが、暗いし、霧も出てきたし、
ケルンを見つけるのが大変でした。
それでもなんとかザックのところまで
たどり着き、先へと進みました。



硫黄岳。6時。

硫黄岳の爆裂火口を見たかったのに、
真っ暗で何にも見えません。



夏沢峠へ下る道を確認して、歩き始めました。
ヘッドランプとこの黄色い棒が頼り。

これがなかったら絶対道が分からなかった。




夏沢峠。6時53分。
山小屋はもう今年の営業を終了していました。

ここから樹林帯を下ってやっとのことで
オーレン小屋に着きました。
7時半になっていました。
遅くなっちゃって嫌がられるかな?
と思いましたが、そんなことはなく、
小屋のおじさんは、遅くなった事情を聞いてくれたり、
登山道の様子を聞いてくれたりして、
アルバイトのお兄さんは親切にテント場の案内をしてくれました。



テント場は板がたくさんあって、
そのうちの良さそうなところを選んで張りました。
小川に水を汲みに行き、着替えて、
夕食のラーメンを作りました。
温かいサッポロ一番はとても美味しかった。




ビールを飲みながら、
地図を見て悩みました。
明日は、予定通り先に進もうか、
それとも朝、硫黄岳へもう一度行ってから、
無理せず近い黒百合ヒュッテあたりまで行って泊まろうか。



とりあえず、今日の大冒険で疲れたので、
ゆっくり休もう・・・・。