女峰山

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11月8日 (土曜日) 晴れ
避難小屋泊2日目 アライさんと
唐沢避難小屋~女峰山山頂~唐沢避難小屋~
荒沢出合~裏見滝・寂光滝分岐~寂光滝~国道120号~
二荒山神社
標高差1863m





山に行こう、と予定を立てるときはいつも楽しく、悩ましい。
誰かと、特に私より経験がある人と行く時は、たいてい
私が「ここに行きたい!」と提案して、相手がその時の状況や
本人の希望を入れた上で相談して決める、という具合だ。

私よりも経験が浅い人と行くときは、私にとって
行き先を決めるのはなかなか難しい仕事だ。
行って良かったと思ってもらえるところでないといけないし、
危なかったりハードだったりするところはNGだし、
天気も気にしないといけないし。。。
とけっこう重いプレッシャー。
何度も違う人と通っているところがいくつもあるといい。

ひとりで行く時も、それはそれで悩める。
その日行きたいところの候補をひとつに絞りきれず
出かける直前どころか、車のエンジンをかけてからも
まだ迷っていたりするのだ。
このあたりが私の弱点だ。

でもそんな風にあれこれ悩みながら、
地図を見たり、インターネットで山の情報や
天気を調べたり、知り合いに直接聞いてみたり、
という準備段階からすでに楽しい山旅は始まっているものだ。

今回の計画は、いつものようにアライさんと休みを合わせ、
「どこらへんに行こうか?」というときに
前にhjちゃんから「すごく良かったよ。」と聞いていた
菖蒲ヶ浜キャンプ場をベースにして、男体山を提案した。

アライさんが調べたところ、菖蒲ヶ浜キャンプ場は
シーズン終了になってしまったということだった。
それなら志津避難小屋に泊まって、戦場ヶ原に下りるコースに
しようか?という話をしたところで、
当分会えない状況になった。

避難小屋は初めてだし、ひとりではイヤなので
この機会に泊まってみたい、とは思ったが、
なぜだか男体山ではなくて、別のところに
登りたい、という気がしてきた。

アライさんが男体山は閉山したので、
女峰山に避難小屋泊まりで行こう、
とメールをくれたのに3日後に言われてやっと気がついた。

私は閉山していることは知っていたが、
男体山の冬季閉山中にも登った人のヤマレコを
読んだことがあったので、そういう理由で変更はない
と思っていたが、ちょうど男体山ではないところに
行きたくなっていたので、ありがたい提案だった。

そういえば何年か前に、男体山に登るつもりで
二荒山神社中宮』とナビに入れるべきなのに、
二荒山神社』と入れたら日光東照宮に着いてしまい、
女峰山方面へ歩いて行って、途中で間違いに気づき、
結局天気もよくなかったので男体山にも登らずに帰ってきたことが
あったことを思い出した。

何か不思議な縁のようなものを感じる。
そして女峰山は想像していたより、
ずっとずっと素晴らしい山だった。

山頂の360度のパノラマはもちろんのこと、
バラエティに富んだ登山道の様相。
素晴らしい山、と思える山はたいてい
表情が豊かというか、登るにつれて周りの様子が
どんどん変わっていく。

女峰山は初めは神社、次は雑木林、そして見晴らしの良い笹原、
ガレ場、苔生した岩に生えた樹林の竜巻山、
ガレ場のトラバース、と変化していった。

帰りに通った道は特に、私の大好きな
笹がたくさんあった。延々と笹の中を歩いて下る幸せ。
それから紅葉がきれいだった。
今年は紅葉の山に大当たりの年だった。
目にしみるような鮮やかな赤も堪能したし、
緑・黄色・色々なトーンの赤・茶色などのカラフルな
山の景色も存分に味わわせてもらった。