初めての避難小屋泊・女峰山

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11月7日 (金曜日) 晴れ時々曇り
避難小屋泊1日目 アライさんと
二荒山神社~行者堂~稚児ヶ墓 昼食
~遥拝石~竜巻山~唐沢避難小屋
5時間/標高差1740m




栃木県の女峰山へ登って来た。

唐沢避難小屋に1泊したのだが、
避難小屋は初体験だ。
アライさんはよくひとりでも避難小屋に
泊まったそうだが、私は気が進まなかった。

避難小屋というのは、暗く埃っぽく、
ネズミがいて、知らない人とご一緒しなければ
ならなくて・・・とマイナスだらけに思えたからだ。

だったらテントの方が100倍マシ!と思っていた。
でもひとりじゃないなら1度くらいは避難小屋もいいかな?
話のネタにさ。なんて思っていた。

今回は念願かなってアライさんと避難小屋に泊まることに
なったのはいいが、この唐沢避難小屋について検索すると、
ある人の山行記録に「幽霊が出る」などと書いてあるのを
見つけてしまった。

それをアライさんに言ったが、全く取り合ってくれない。
そういうところが彼女の良い所だ。


このコースにしようと提案したのは彼女で、
初めは男体山に登ろうという予定だったが
厳しそうだと分かって、色々調べてくれていたのだろうし、
ふたりで行く時はまず私の希望を優先してくれるので、
それ以上幽霊のことは言わないことにした。


唐沢避難小屋は、2階建てで広かった。
登って来ながら、ふたりだけだったらいいね、
と願っていたが、先客がいた。
炊事の道具を1階のテーブルに散らかしたまま
どこかへお出かけだった。



じゃあ、私たちは2階ね、とハシゴを上がった。
寝床の場所の埃はアライさんが備え付けの箒でみところ掃いた。
戸を開けると、遠くの山が見えて、
日の入りの空の美しい色を見ながらの宴会は格別だった。

先客は50代後半くらいの男性で、どこかから帰って来て、
さらっと挨拶をして、私たちが2階で外を見ていると、
1階から「あの山は何で、あれは何で、」と教えてくれた。
でもなぜか就寝のときは2階に上がってきて
すごいイビキで私を苦しめた。

翌朝、彼はやけに早く起き出して
私たちが山頂へ出発したころ下りてきて、
素晴らしい絶景だよ、と嬉しそうに教えてくれた。
山が本当に好きな人なんだと思った。

恐れていた幽霊は、豪快なイビキに押されて(?)
出てくることはなかった。