定期山行の初幹事をして学ぶ韓国語 한 사람이 고생해야 다른 사람이 행복한 거예요.

caramelmaffin2010-12-15
한 사람이 고생해야 다른 사람이 행복한 거예요.

「1人が苦労すれば他の人が幸せになるんだよ。」

初めての幹事を任されて、あれこれと悪戦苦闘していた私にかけられた優しいお言葉。私の今までの幸せは1人の苦労の上にあったものだったのね・・・ということがよく分かりました。
12月11日の韓国山行カフェの定期山行の幹事を任されたいきさつはこう。はじめ幹事をする予定だった人が「今月出張が多くてとてもやってられないんだけど、中止にしていい?でも誰か代わりに幹事してくれる人がいたらお願い。」と言い出し、先月の幹事さんが「キャラメルさん山好きだし、年もみんなより上だからやってみたら。山梨の山でいいからさ。とりあえずどこか推薦してみ。」
なにしろ私は山へ行く時は、「どこへ行きたい、そこへ行きたい」ということは言うけれど、具体的なことはあれこれ人任せにして、自分はただのんきに後ろからついていくだけ、ということがほとんどなので、幹事なんてできるかな?と不安でした。でも定期山行が中止になるのはイヤだったし、みんなに紹介したい地元の山はいくつかあったので、とりあえず引き受けました。
まず、行き先を決めるところから、ドタバタが始まりました。やっぱり日本式と韓国式は違うのかなあ、と面食らったのが、話し合いの仕方というか・・・。急に幹事になり、とりあえず行ったことがあるところで素敵なところ・・・・と2ヶ所、西沢渓谷と、瑞牆山を提案したのですが、みんな口々に言いたい放題で、ひとつにしぼるどころか、まっぷたつに意見が割れて、しまいには他の山はどう?なんていう意見まで出てきました。なんというかまるで花火がドーンと打ちあがってパッと散ったような感じがして、とても途方に暮れました。過去の定期山行の進め方を見てみると大体、みんなに意見などを聞かずに、「みんなオレについて来い!」というようにじゃんじゃん自分で決めて告知しているのですが、その方が韓国式だったのかも・・・・と後悔したり。
困って2〜3日沈黙していたら、難易度が低い西沢渓谷の方へなんとなく意見がまとまったのですが、今度は山梨市のHPで西沢渓谷は冬季閉鎖になると知ってしまい、変更することに。
せっかく決まったのに、どうしよう?と地元の山行仲間にしつこく相談して「三つ峠なら無難じゃない?」という結論に至りました。でももうひとつ行ってみたい山があったのよね・・・とクヨクヨ悩んで、私を指名した先月の幹事さんに電話をして、三つ峠(去年の夏行った)と岩殿山(行ったことない)を提案すると、「じゃあキャラメルさんが行ったことない山にしたら?」と岩殿山に決まって電話を切ったのですが、カフェにお知らせ文を書いていると、彼から電話が来て「いま本見てるんだけど、三つ峠って良さそうじゃん。」
で、やっと登る山は決まったのですが、今度はルートについてです。初めは、ガンガン登りたい人が多いからと考えて、西桂駅からの登り甲斐のあるルートで登って、降りるルートは追々相談というつもりだったのですが、「肩が痛いから、キツイのはイヤ!楽なルートなら参加するよ!」という女子の一言が。この子が来なかったら参加者が減るじゃん!と思って彼女の意見を採用することにしました。実は私も内心ホッ。
でもただ楽なだけってのもねえ、と思い「頂上で焼肉なんてどうかなあ?」とポロッと提案してみたら、すごい反響がありました。実は前回のお昼のときに、誰かが「山で肉焼いて食べちゃだめかなあ?」とつぶやいていたのが心に残っていたのです。山で焼肉についても、地元山仲間にしつこく聞いて、直火じゃなくバーナーで焼くなら問題ないんじゃない?と無理矢理結論付け、「もしかして怒られたりしないかなあ?」という心配を抱きつつ、材料の担当を決めて、みんな買い物しちゃったし、もうあとには引けない状態に・・・・。
このまま続行するしかない!ということで下見までして来て、万全の体制で当日を迎えました。
さて、当日は天気も良く、富士山は最高、焼肉は楽しく美味しく、他の登山者にもあたたかく見守られ、ちょっとおすそわけをしたし、ちょっと上で風が強かったけど、みんな笑顔で楽しい登山になって、苦労した甲斐がありました。1人が苦労すれば他の人が幸せに、と言うほど1人で全部したわけではなく、毎日のようにクヨクヨと電話すると相談に乗ってくれて東京からの車の手配や会費を仕切ってくれたりした先月の幹事さんや、調理の道具や、担当の食べ物や、担当じゃないけど美味しいものを持ってきてくれたり、持ちきれない女子の荷物を代わりに運んでくれたみんなが苦労したおかげで、みんなが幸せな1日を過ごすことができたんだなあ、と思いました。クドクドと相談を持ちかけても親切に教えてくれた地元山仲間のみなさんもありがとう。