喉の渇きを耐えて歩き続けた、将監小屋~飛龍山~狼平往復

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5月10日 (金曜日) 晴れのち曇りのち雨
ソロ テント2泊の二日目
将監小屋~2時間40分・飛龍権現~
20分・飛龍山 休憩 10分
飛龍山~30分・北天のタル~
途中で30分の休憩を含め2時間半・狼平
狼平~ちょっとその先まで行って戻って1時間半・北天のタル~
35分・飛龍権現~
1時間50分・将監小屋
9時間半/16.2km/標高差388m/36,499歩


将監小屋を基点に和名倉山、飛龍山、笠取山
の3座を毎日登るという無茶な計画は、
3日目の天気が雨になった時点で2座
になり、家を出る時に姪っ子たちに修学旅行の
ささやかなお小遣いを渡してから出かけようと
思った時点で選択肢が1座になりました。


11月に三条の湯から雲取山に行った時の戻りに、
三条ダルミから道を間違えて、三条の湯に戻る道ではなく
飛龍山の方へ行く道を歩いていってしまい、
多分、狼平と思われる所まで行って気がつく、
ということがありました。
今回は将監小屋からその思い出の狼平まで行ってみようと
思い、往復8時間かかる計算で出発したのでした。


朝4時くらいに目が覚めました。
身支度をして、朝ごはんはトック。
前々回の四阿山のとき、ほんだしだけで
やや薄かったので、うどんだしをいれてみたのですが、
今度はしょっぱすぎ・・・・。
味を見ながら作らないといけませんね。
しょっぱくて、今日の山行にとても支障がありました。
韓国餅のシコシコ感と、干し野菜のシャキシャキ感は
良かったのに残念。今度はよく研究して持って行こう。

後片付けをして、6時50分にテント場を出発。
誰にも会わず、静かでのんびりした道でした。
熊鈴を付けたり、外したり、やや急ぎながらも
写真を撮ったり、買ったけどあまり具合のよろしくない
アタックザックをからかったりしながら行きました。


富士山がうっすら。


禿岩からの眺め。


飛龍権現に来ました。9時50分。
竿裏峠・丹波方面と、飛龍山と、三条ダルミ・雲取山方面の分岐です。

笠取山・将監峠から来て飛龍山に寄って雲取山、という場合は
一旦三条ダルミ方面へ進んで、途中で飛龍山へ登る分岐がまた
あるのですが、分岐のところの看板が小さくて字が消えかかっていて、
進行方向を向いているので、見落とすかもしれません。道はいい道なのですが・・・。
ここで飛龍山方面への道を進み、飛龍山頂へ着いたら
進行方向へと下って、分岐のところへ出たら左へ行くのがいいと思います。


飛龍権現から飛龍山の道は、ジメジメして小虫が舞う道でした。
でも20分くらいで山頂に着きます。

山頂に60歳くらいのニコニコした男性がいて、
私が行こうとしている三条ダルミを通って
雲取山から来たということでした。
その方が来た道のことを教えてもらって、
そして竿裏峠に下りる道がわからない、とおっしゃるので、
さっきの分岐のことをお話しすると、とても喜んで
「天の助けだ。」と言いました。
お互いに記念写真を撮って、さようならをしました。


男性に教えてもらった道を進みました。
やや急な下りでしたが、明るくていい道でした。
飛龍権現からきた道と合流するところで、
感覚的には反対の左方向なんだけど、
右にしか道がないように見えたところを
右に曲がったのですが『山旅ロガー』で確認してみると、
やっぱり反対だったので、戻ってまた確認すると
さっき右に曲がったところは実は左にも曲がれたことがわかりました。
そしてそれは正しい道だったので安心しました。
これからはこのアプリをもっと活用しなくちゃ。



こんな橋がいくつかあります。


北天のタルに到着。10時30分。


こんな可憐な花が咲いていました。

北天のタルから1時間くらい歩き、
そろそろおなかもすいてきたし、というところで
カップラーメンときゅうりのピクルスで昼食にしました。


また歩き出して、ソロの女性に会いました。
雲取山から来て、三条の湯に行くということでした。
私のコースを話すと、驚いていたので、
やっぱり無茶だったのかなあ・・・と
ちょっと不安になりました。
空も急に曇って、風も強くなって、雨の匂いがしてきたので
ボヤボヤしちゃいられない、と足を速めることにしました。
女性と別れて、意外に早く、
見覚えがある(気がする)看板が見えました。
すごくすごく嬉しかったです。

11月に来た時、こんな開けたところだった。


でもそこで、ほんとうにここだったのか、
もっと強い確信がほしくなりました。
そしてしばらく先へ歩いてみることにしました。
15分くらい行って見ましたが見覚えがあるような、ないような・・・・
なんだかすっきりしない気分でしたが、
天気が心配だったので、あきらめて帰ることにしました。
またいつか機会があったら三条ダルミから来ればいいか。


帰りは水の心配もしなければなりませんでした。
朝のしょっぱいトックと、乾燥した空気のせいで、
のどが渇いて渇いて、十分には持って来なかった水が
足りなくなりました。
まるでジャングルに取り残された日本兵のような気分で
水、水・・・と水のことを考えました。
そして小屋に帰ったら絶対ビール!!
とビールのことも考えました。
できるだけ急ぎ足で小屋に戻りました。