雨の笠取小屋で読書

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6月9日 (月曜日) 曇りのち雷雨
ソロ テント泊1日目
作場平~ヤブ沢峠経由~笠取小屋
1時間50分/3.7km/標高差446m




今年は5月にテント泊する機会がありませんでした。
やっと行ける日程が、と思ったら
早々に梅雨入りしてしまいました。
でも、「テント泊初めはテントでゴロゴロ、読書三昧!」と思っていたので
カラっと晴れていなくてもOKでした。
テントの設営や撤収の時にザーザー降ってたらヤダけど・・・
前の日に天気予報を見たら夕方から夜中まで雨で
その後翌日まで曇りと出ていたので、
急いで荷作りをして食糧も朝出かける前に買いに行って、
テント泊も3回目の慣れた笠取山へ出発しました。



作場平の駐車場に11時過ぎに着いて、支度をしてトイレへ行くと
笠取小屋と書かれた軽トラが止まっていて、
男性がトイレの点検をしていました。
駐車場へ戻ると、笠取小屋の男性も駐車場へ軽トラで来て
少しお話をしました。
私はいつも平日に、テント泊する旨の電話だけしていたのですが
親切そうなご主人だなあと思っていましたが、
実際会ってみると、ほんとうに優しそうな人でした。





笠取山の駐車場を出発したのは11時半でした。
霧雨がほんの少しだけ降っていましたが、
森の中なので全く問題なし。
半年振りに背負ったテント泊のザックも
それほど重いとは感じず、てくてくと
1時間くらい歩きました。
笠取小屋でお昼では、少し遅いので、
途中の木のベンチのどれかに座って
お昼を食べることにしていました。
適当なベンチまで来たところで
家で作って持ってきたサンドイッチと、
炭酸水で簡単に。




ほんの一瞬の晴れ間。




1時過ぎくらいに笠取小屋に着きました。
10人くらいのお姉さまグループが
食事を終わって下山するところでした。
いつもテントを張る小屋の後ろは、
その向こうの斜面の木が伐採されていて、
あまり良い雰囲気ではなかったので、
別のところを探すことにしました。
テント場を2周してトイレの横の、去年まで
「熊出没注意」のパウチ張り紙が下げてあった木の
横に設営することにしました。
張り紙は今年は小屋の前の木に移っていました。

夜、雨が降るので木の下がいいかと思って。




熊は出没しませんでしたが、
鹿がカラスに追いかけられて走って行きました。
お尻の白いグレーの鹿で、伐採された斜面をピョンピョンと
跳ねて行きました。
テントを設営している最中にも
後ろの山をピョンピョン跳ねていました。



雨がポツ、ポツと落ちてくる中、テントを完成させて、
お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、
持ってきた本を読みました。
1時間くらい読書したらお腹がすいてきました。
いつでも寝れる支度をしておいて、
担いできたビールを飲みながら、
丸ごと持ってきた新じゃがを切って
オリーブオイルとドライタイムで焼いたの、
ナッツ、サラダをつまみながら
またボチボチ読書を続けました。



暗くなったので、宴会の後片付けをして、
ライトを点け、寝袋に入って本格的に読書をしました。
寝袋には、去年の秋に買ったシュラフカバーをつけました。
「もしかしたら、春も夏もカバーあったほうが寒がりの私にはいいかもしれない」
ということにテント泊3年目の今、気がつきました。
もしくは今の寝袋よりも厚い寝袋にするか・・・。



雨は段々強くなり、雷まで鳴り始めました。
すごく近くでゴロゴロ、ガラガラと鳴り、
雷が落ちたら一体どんなことが起こるのか知っておかないと、と
今更ですけどスマホで、『登山 テント泊 雷』なんて
検索してみたり。
木の下になんかテント張って大丈夫かなあ?と心配でしたが
その木よりも高い木が周りにあるので、
落ちるならそっちへ落ちるだろう、と
都合よく結論付けてもう心配するのはやめて
読書に専念することにしました。



しばらくして雷も遠くなり、雨も弱くなりました。
トイレに1回行って、10時半くらいに
本を閉じて、ライトを消して眠ることにしました。


1時半くらいに目がふと覚めました。
鹿の足音がして(眠る前も時々行ったり来たりしていたのですが)
突然「ギャーン」と大きな鳴き声がして、
飛び上がるほど驚きました。
鹿は「キューン」と鳴くものと理解していたのですが、
何か私に抗議しているかのような強い調子で何回も
「ギャーン」「ギャーン」「ギャーン」と繰り返すのです。
もしかしてここにテント張ったこと怒ってる?ねえ?怒ってる?
とこっちも大声で聞いてみたくなったとき、
「ワン」と最後にひと鳴きして、去って行きました。



ちょっとドキドキしましたが、なんとか気を静め、
またトイレへ行きました。
森の中をライトで照らしてみると、
鹿の目が一組こちらを見つめていました。
熊がいないかどうかよくよく目を凝らして
確認してからテントに戻り、寝袋にもぐって
2時くらいにまた眠りました。