大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳

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9月5日(木曜日)霧・晴れ・曇り
ソロ テント泊3日目
大天荘~常念岳~蝶ヶ岳ヒュッテ
10時間30分/11km/標高差405m/21,114歩

常念山脈縦走の旅3日目です。
台風のためテントをあきらめ、山小屋に泊まった翌朝、
何ヶ月ぶりに熟睡して、3時ごろにスッと目が覚めました。
蝶ヶ岳まで歩くことにした場合に備えて
寝る前に一応4時にセットしたアラームをキャンセルし、
もう少し寝ることにしました。次に目覚めたのは4時44分。
天使に囲まれ、睡眠も十分、爽やかな気分です。
やっぱり今日は蝶ヶ岳まで行こう!!


身支度をしてザックに持ち物を入れて休憩室へ。
荷物の整理をして、昨日のチーズリゾットカレーを
温めなおして朝食にしました。
ゆっくりとコーヒーを飲んで、
体力も回復し、やる気満々で準備をして
お兄さんにさようならを言って小屋を出ました。
6時。雨はもう止んでいます。
フォギーですけど、楽しい。


ウキウキしながら歩いていると、またライチョウ!!
おはよう~!


ほとんどアップダウンがないので、スタスタ歩けます。

2組くらいとすれ違いました。ソロの若い男性と
二人組みの年配の男性。


今日は先が長いんだから、急げ急げ~。
と飛ばしていると常念小屋への看板がありました。
ここから小屋まで下りです。

すぐに小屋も見えました。7時46分。

樹林帯に入ります。シラビソの良い香りを
胸いっぱいに吸い込んで幸せ~~

小屋に着いたのは8時10分でした。
地図では大天荘からは3時間とありますが、2時間10分で到着!
平地には強いんだよね~私。(エッヘン)
テント場にはテントがひと張り。きのう大丈夫だったのかなあ・・・。


常念小屋は2011年の11月に来てから2回目です。
スタッフが感じが良いのが印象的でしたが、
今回もそうでした。お水を買う時に
お姉さんがちょっとおまけしてくれました
玄関を出た階段のところで荷物の整理をしていると
ご主人と思われる男性が窓から顔を出してキジバトと遊んでいました。
ちょっとお話をして、常念岳へGO!8時30分。

前に来た時は風が強くて耳が千切れそうに寒かったけど、
この日もなかなか強風です。
途中でおやつを食べて、立ち上がると
猿がこちらを見つめています。

同じ群れのご一行らしく、バラバラと西から東へ
移動しています。私の様子をうかがいながら・・・。
3匹くらいが私の目の前を堂々と横切ったり、
上にも下にも右にも左にも猿!という、群れに囲まれた
瞬間もあって、ちょっと怖い気持ちにもなりましたが、
去年の春に地元の低山ではぐれザルがおびえた目で
私を見ていたのを思い出すと、少し怖い気持ちがやわらいで、
知らん顔をして私の道を行くことにしました。
そうしたらそのうちに見えなくなりました。



朝、下ってきた山。
真ん中の雲に隠れているのが大天井岳。(多分)

槍ヶ岳はチラッと見えました。

虹がまた視線の下に。



常念山頂到着です。10時。1時間のはずが1時間半かかりました。
常念小屋にはコースタイムより50分早く到着したのに
小屋から山頂は30分遅くなりました。重い荷物の登りは不得意(TT)

山頂はさらに風が強かった。
日差しも強くなってきたので、レインジャケットを
薄手のウインドブレーカーに着替えました。
前に来た時にすごく長居したし、今日は急ぐので
すぐに出発しました。

見る見る高度が下がっていきます。山頂が遠くに。


下りきりました。常念岳を振り返ったところ。


大きな岩を渡る場所もあって、チャレンジし甲斐満点です。

途中で会った年配のソロの男性に道を教えてもらいました。
自分が来た道と違う道の方が行きやすいと思う、と言って。
私がその道へ進むと、見送ってくれて、
「大丈夫ですか?」と聞いてくれました。



お昼は、道端でお湯を沸かして
カップヌードルレフィルのトマト味を食べました。
ヘリコプターがバタバタと飛んでいました。
物資を運んでいたようです。
あとで聞いたところによると、涸沢でなんかのイベントがあったとか・・・。


岩にかかれた目印が、ふつうのマルじゃなくて、
こんなハートとスマイルマークでした。
なんだかすごくホッとします。


下ったり登ったりの繰り返しです。



山旅ロガーは起動しているけど、
電波が届かないので、今どこにいるのか
分かりません。山と高原地図の2592mのところとか、
草地とか、小目標が一切わからず・・・
コースタイムも当てにならないし・・・。
とにかく歩け、ってことですか。。。


草地に来ましたが・・・ここが
『草地 常念岳が見える』でしょうか?
霧で見通しはありません。13時52分。
大天荘を出てからもう8時間かあ。
3時か4時には着きたいよう~~!



地図に書いてある『蝶槍』って一体どこなんだろう?
ここ?でも標識とかなかったよ?

このピークを過ぎると、広々とした場所に出て
ステキな丸い山が見えました。






ずっと遠くに赤い屋根が見えたので
あれが蝶ヶ岳ヒュッテ?と期待しながら
最後の登りをがんばって歩きました。
到着したのは16時30分。
やっと今日の山行が終わりました。
長かった!!



小屋でイケメンスタッフに受付をしてもらい
バッジとビールを買って、テントを張りに行きました。

テント場にはすでに3~4張りのテントが張ってありました。
破れたフライにダメージが少なそうなところ、と
考えて張っていると、小屋泊まりのお父さんが来て、
その荷物何キロあるの?と言いました。
量ったことない、と答えると持ち上げて
「15キロだね。」と言いました。
いつもより重めでしたが、15キロかあ・・・。



荷物が重くても一度背負ってしまえば、
なんとか大丈夫なのですが、
問題は下ろしたザックを背負うときです。
今回は毎回背負うときに、一段高いところに
ザックを置いて、座ってショルダーベルトを両肩にかけて
立ち上がる、という方法でなければ背負えませんでした。
ふつうは、方膝を立ててその上にザックを置いて
ショルダーベルトを方腕ずつ通す、という背負い方です。
アライさんと手分けして持った1泊のときは
中型ザックを背負うときみたいにすることができました。
荷物を極力軽くするのがいいか、といえば
私は住居やら衣服の快適がけっこう大事だったりするので・・・。
やっぱり縦走の時に減らすのは食べるものなのかなあ・・・。
今回ちょっと余り気味でした。意外とすぐお腹がいっぱいになって、
そんなにたくさんは食べられなかったです。
それと単行本はやめて薄い文庫本にするべきですね。
20代の男子じゃないんだから当たり前か・・。



テントから外を見たところ。

↑の場所から蝶ヶ岳ヒュッテを見たところ。



今回、一番美味しく感じた夕食。
3分パスタに、ミートソースのレトルトソース。
なとりの豆サラダに、乾燥ズッキーニと乾燥ニンニクを
茹でて、マヨネーズ醤油で和えたの。
ビールと、パックのワインで。




すっかり暗くなりました。

外に出てみると、星が宝石のようにキラキラしていました。